Facebook広告を出稿しようとする際に、一番重要になるのが広告セットの設定方法です。
個人的に、Facebook広告の成否は、
広告セットの設定方法が6割
広告クリエイティブの質が4割
というイメージだと思います。
今回は、私が実際にコンバージョン広告を出稿する際の操作を、
動画で見ながら解説をしていきたいと思います。
Facebook広告セットのConversionの設定方法
コンバージョン形式で広告を出稿する場合は、まずカスタムコンバージョンを設定しておく必要があります。
カスタムコンバージョンの設定方法については、こちらの記事をご参照ください。
Facebook広告のカスタムコンバージョンの作り方や機能!効果的な使い方とは?
ここでの操作は、自分が目標としたいカスタムコンバージョンを選んで選択するだけです。
カスタムコンバージョンを作ったばかりで、アクティブになっていない人もいるかもしれませんが、
ピクセルの設置とカスタムコンバージョンの設定が間違っていなければ、
アクセスが来ればアクティブになりますので気にせずすすめてOKです。
考え方として覚えておいておくべきは
「ユーザーの負荷が重い行動ほど、広告の値段が上がる」ということです。
「マーケティングファネル」という言葉がありますが、
この購入まで至る人が一番少ないですよね。
少ない対象を探してくるので、
FacebookのAIはたくさん働かないといけませんし、
実際に購入まで行動をするユーザーというのはみんなが狙っている人たちです。
だから広告費用は高くなります。
ずっとここを対象に広告を出していては、いずれCPAがあわなくなります。
なので、コンバージョン地点をあえて手前にして、
購入直前の「カート追加」だったり、
「LP」に設定するというのも一つの手です。
このあたりは柔軟に考えてやっていきましょう。
Facebook広告セットの予算の設定方法
次に大事なのが予算です。
予算は多すぎても少なすぎてもダメです。
少なすぎると、Facebookが収集できるデータが少なすぎて、
Facebook広告の最大の利点である「配信の最適化」ができない可能性があります。
逆に多すぎると、その予算を消化しようとして無駄に出稿コストが高くなったりします。
どれだけのクリエイティブを試すかにもよりますが、
基本的には1日1万円くらいかけられるとよいです。
どうしてもコストを掛けられないという人は、
「自分が目標としたいCPAの2~3倍くらい」
を日予算にして出稿するとよいです。
1リストあたり1,000円で取りたい人は2,000~3,000円
1成約あたり5,000円で取りたい人は10,000~15,000円
これを目安に日予算を設定してみてください。
また、1日の推定コンバージョンはまったくもって役に立たないので無視してOKです。
こんなに取れたら苦労しないですね笑
Facebook広告セットのターゲットの設定方法
Facebook広告においては、ターゲットの設定が一番重要です。
「誰に届けるか」
広告の本質はコレです。
もちろん、無差別に配信して「興味を持ってもらう」ということも大事ですが、
ちゃんと「すでに興味を持っている人」を見抜いて、そこにアプローチしていくのが一番手っ取り早いです。
その設定をここでやるわけです。
ターゲットを設定するうえで、カスタムオーディエンスと類似オーディエンスの設定が必須になるので、まだやっていない人はこちらの記事を御覧ください。
>>Facebook広告のカスタムオーディエンスの設定方法と機能!効果的な使い方とは?
>>Facebook広告の類似オーディエンスの作り方や機能!効果的な使い方とは?
基本的に配信対象が50万人以上いたほうがいいので、類似オーディエンスを対象に出稿するとよいです。
忘れてはいけないのが、
除外条件の設定です。
例えば、購入者をカスタムオーディエンスにした類似オーディエンスを設定した場合、
もとのカスタムオーディエンスの購入者を除外条件に設定しておく必要があります。
この状態でカスタムオーディエンスを除外条件に設定しないと、Facebookは「もっとも買ってくれる人に近い人達」=「すでに買った人たち」と認識するので、一度買った人の周辺をうろうろし続けます。
すぐにリピートされる商品であればいいですが、そうでなければFacebookのAIが「あ、やっぱりこの人はなかなか売れない」と気づくまで、一度買った人に何度も配信する傾向があります。
基本的には、どんどん新しい顧客を獲得するために広告を出すと思いますので、除外条件の設定は忘れずに行うようにしましょう。
また年齢や性別を設定できる箇所もありますが、
類似オーディエンスを設定している場合は、年齢や性別も含めて類似化されていますので、ここであえて設定する必要はありません。
明らかに女性向け商品、男性向け商品というのが別れていれば性別は設定してもOKです。
言語も、あえて「日本語」と設定しなくてもOKです。
Facebook広告セットの配置の設定方法
配置については、基本的に自動設置にすべきです。
理由は、配置も含めてFacebookが最適化をしてくれるからです。
配置をあえて編集するのはたとえば、
インスタのストーリーズに適したクリエイティブを作った場合など、
どうしてもその配置に出して反応を見てみたい場合に限ります。
基本的に、我々の主観よりも、Facebookの最適化の方が正しい場合がほとんどです。
あえてFacebookの最適化に反抗して、自分で可能性を狭めないほうがいいですね。
Facebook広告セットの最適化と配信の設定方法
こちらも、基本設定のままにしておくことをおすすめします。
気になりそうなポイントを個別で解説します。
コンバージョンウィンドウって?
コンバージョンウィンドウは、なかなか意味がわからない人も多いと思います。
基本設定だと「7日間のクリックまたは1日間のビュー」と書いてあります。
これは、
「その広告をクリックしてから7日以内にコンバージョンした人」
または
「その広告が表示されてから1日以内にコンバージョンした人」
この2パターンを、広告によるコンバージョンとみなして、
このコンバージョンデータをもとに広告配信の最適化を図りますよ、
という意味になります。
たとえば今日が8月1日だとすると、
8/1にだした広告をクリックして、その人がすぐには買わず、8/6に購入した場合、8/1の広告の成果として記録される
ということになります。
これって実はとても重要なポイントです。
Facebookは「最適化するには、週に50件ぐらいのコンバージョンがでないといけない」と宣言しています。
この50件のコンバージョンというのは、「7日間のクリックまたは1日間のビュー」の範囲=コンバージョンウィンドウで定義されます。
ですので、1〜2週間ぐらいは広告を回さないと、データを集めきれないのです。
よく、1日のCPAを見て一喜一憂する人がいますが、
「7日間のクリックまたは1日間のビュー」を設定している以上、
過去7日間のCPAが重要になります。
このポイントは抑えておきましょう。
入札戦略って?
入札戦略もなんとなくいじりたくなりますよね。
これも、基本設定のままにすることをおすすめします。
ターゲット単価を選ぶと、「CPAの上限を決められるのでは?」と思って、目標のCPAを設定したくなると思いますが、
そうすると金額がほぼ消化されずに、広告が配信されない、という事態が発生します。
ターゲット単価を使う場合というのは限られていて、
「多少CPAが高くてもいいからとにかく広告予算を消化してしまいたい」
という場合に使います。
相当な金額をつぎ込んでいる場合のみに有効です。
多くの人はCPAを極力安くした上で
たくさん売ることを目指していると思いますので、
ここはいじらないほうがいいです。
配信タイプ
こちらは、最初の予算設定で「通算予算」に設定した場合に、配信曜日・時間を指定できる機能です。
明らかに土日だけ効果が良い広告というのも存在しますので、
そこを狙いたい場合は設定するといいですね。
ただし、最適化に必要なコンバージョン数を稼ぐのに時間がかかります。
私個人的には、扱ってきた商材が偏っているのかもしれませんが、
土日限定配信を組み合わせた場合と、
通常配信しかしない場合だと、
それほど変わらない印象ですので、
特にこだわりがない場合は、こちらも変えなくてOKだと思います。
まとめ
Facebook広告を使いこなす上で、広告セットの機能をしっかり把握していることは重要です。
バージョンアップで機能追加が行われたりしますので、その際はまたアナウンスさせていただきますね。