こんにちは、Naoです。
あなたは「2:8の法則」をご存知でしょうか?
「パレートの法則」と言われたりもする法則のことです。
簡単に言うと
「100万円売り上げるために、100人の顧客がいるとした場合、80万円は20人の顧客から売り上げがたち、残り20万円は80人の顧客から売り上げがたつ」
という理論です。
これは、ロジックを積み上げて証明できる理論ではなく、パレートという経済学者が経験則に基づいて発見した理論なので、究極のところ「なんでそうなるのか?」ということはよくわかっていません。
そういう意味で、このパレート理論を「トンデモ理論」と評する人も多いのですが、僕はこういう「実態から法則性を見出して、それを理論化する」というのはとても好きですし信じがちです。
裏に「神のイタズラ」的なものがある気がしていて。
占いとかも、そんな「神のイタズラ」的なものによって操作されるものと考えると、ついつい信じてしまいます。
話は飛びましたが、この「2:8の法則(=パレートの法則)」は、僕は本物だと思っています。
これを頭に入れた上で、仕事に取り組む際の考え方に取り込んでいくと、かなり効率があがります。
自分の仕事の効率がそのまま売上に直結するような、個人事業主・会社経営者の方にとっては、収入を上げるためにとても大事な考え方となります。
今回の記事では、そんな2:8の法則(=パレートの法則)をどのように仕事に取り入れていくべきかの考え方を紹介していきます。
今日仕事に使える時間が2時間しかなかったら、何をするか?
2:8の法則というのは、言ってしまえば「全体の1/5の使い方が大事」ということです。
あなたが10時間労働しているのであれば、本来は2時間の労働時間で、今あげている成果の8割をあげられるわけです。
この考え方はとても重要です。
というか、理論上はそうなんですが、実態上、10時間働いている事自体が人間の生産性をさげていて、本来出せる力の8割も出せていないと考えるべきなんですよ。
僕個人の感覚ですが、2時間しか働かない場合と、10時間働いた場合、このときのパフォーマンスは「ほぼ同じ」です。
毎日2時間しか働けないとしたら、どのように働きますか?なにをしますか?
少し考えてみてください。
1週間でやるべきタスクをすべて羅列したのち、重要度の高い上位2割だけを終わらせる意識で仕事に取り組む
1週間単位のタスク整理もおすすめです。
タスクにはいろいろな種類があります。やるべきタスクを全部列挙すると、やるべきことが多岐にわたりすぎて思考停止状態になることがありますよね。
そういう場合も、実は重要度の高い2割しか仕事をしなくても、案外どうにでもなるケースのほうが多いです。
やらないとヤバイ順に上から2割に着手し、その他8割を捨てる。
もちろん、時間があまったらやります。
そういうふうに優先順位をつけて仕事を進めていくと、実はタスクの消化速度も早まったりします。
それと同時に生じる一番のメリットは、タスクを抱えていること自体へのストレスの軽減ですね。
未処理のタスクを抱えていると、ストレスになるので。
8割のタスクは、本当はやらなくて良いものと思えば、ストレスはかなり軽減されますよね。
目標売上金額達成のために、どこを改善するのがもっとも効率がよいか?
例えばECサイトを運営しているとして、ECサイトの売上を上げるための施策をやり尽くしたと言い切れる企業は存在しないはずです。
必ずやどこかに改善点がある。
特に中小・零細企業が運営しているようなECサイトは、要改善点の宝庫です。
じゃあどこから改善していくか?
これ、実は「より購入に近い地点」から改善していくのが、もっともインパクトが大きくなります。
考えてみれば当たり前なのですが、例えば「カートに追加する」と押した人は、ある程度の購入意思があるわけです。
で、そこから買わないとすれば、「まあまあ買いたい意思のある人が、買うのを辞めたネガティブな理由」があると考えられるわけです。
そこを潰しこむだけで売上は上がります。
一方、LPの途中の商品説明の書き方を変えたところで、お客さんの購買意欲が変わるかといえば、それは結構遠い話なんですよね。
つまり、同じ「改善」という作業をやるにも、より大きなインパクトを与える箇所がある。
そこをきちっと見抜いて行動する。
これができれば、2割の労力で、全体の8割の成果を出すことにつながります。
アウトプットを出す際には、抽象度の高い全体設計を先にやる
例えば「記事を書く」などのアウトプットを出す場合、クオリティの8割を担保するのは、たった2割の作業です。
その作業というのが、「記事の全体設計」です。
どういうネタを、どういうターゲットに対して当てていくか。
そのときのコンセプトや見出しはどうか?
こういったことを先に決めると、クオリティがブレなくなりますし、あとは単純作業なので外注さんにお願いできたりする。
これ、なんでもそうなんですが、
- 手を動かさない「頭脳労働」
- 手を動かす「肉体労働」
では、やっぱり生産性でいうと前者が上回るんですよね。
なので、自分がやるべきことは頭脳労働にしぼり、その他のことは思い切って人に任せたりすると良いです。
要は、抽象度が高いものを先にやるべきなんですよね。
そうすると、全部に影響します。
影響力の大きいものから手をつける。
これが鉄則なのです。
影響が長続きするタスクを選ぶ
影響力は大きさだけでなく、その有効期間についても考慮しておくとよいです。
たとえば
- 作業環境の整備
- web上の仕組み構築
- アップセルの仕組み構築
- 生産性向上のための投資
こういったものは早くやっておけばそれだけ、のちのちに複利的に効いてきます。
だからこそ、長期で考えた際の8割を作る作業となりえるわけです。
こういった考えでタスクの優先順位の中に組むこんでいくと良いです。
複数事業の選択肢がある場合は、注力すべきものを取捨選択
複数の収益源を持っている人も多いでしょう。
その場合、事業全体のポートフォリオの中の2:8という考え方も存在します。
逆に言えば、たとえば5つの事業を行っていて、現在それぞれから月40万円の収入があって40万円×5=200万円が月収だとしたら…。
その状況は長くは続かないと見たほうがよいです。
本業となる軸になる事業は、200万円の売上の中の160万円を占めているのが普通と考えるか、
もしくは本来注力すれば、月40万円以上稼げるのに、均等を意識するあまり効率的に運営出来ていない事業があるはずです。
個人事業・中小企業のフェーズにおいて、多角経営というのは絶対的に悪手です。
仮に複数事業で同じくらいの金額を稼げている、という人がいたとすれば、そのうちどれかにしばらくフルコミットしてみてください。
その事業の収益がハネます。ホントです。
まとめ
パレートの法則、かなり使えます。
僕がおもうに、この2:8というのは、気の流れとか熱量とか、そういう抽象度の高い世界における熱量分布の法則なのかなと。
エントロピーみたいな話ですね。
自然体にやっていくと、2:8に落ち着いていく。
そう考えれば、いまやるべき熱量の高い「2」は何なんのかということを考えるクセがつき、ハイパフォーマーになれます。
生産性高めていきましょう。