今回はコピーライティングをやる上でたまに聞く「なぜなぜ分析」について解説していきます。
なぜなぜ分析とは?
なぜなぜ分析というのは、世の中的には、トヨタのカイゼンなど、なにか物理的な問題が起きたときに、その本質的な理由を突き止め、改善し、物事をより良くしていくために使われることが多いです。
ですが、マーケティングの場面でもたまに出てくるんですよね。
ただ、マーケティングの分野で使われるなぜなぜ分析をちゃんと解説したコンテンツって見たことないので、作ってみました。
適当に「なぜ」を繰り返してもぜんぜん意味ないので。
なぜなぜ分析をマーケット心理でやる時のダメな例
動画でも解説していますが、
とにかく「なぜ」って言えばいいんでしょ?
的な発想では失敗します。
動画と違う例で行くと
【お金を稼ぎたい人向けの商品を売る時の深掘り】
なぜ稼ぎたい?
→いま貧乏で苦しいから?
なぜいま貧乏で苦しい?
→給料が低いから
なぜ給料が低い?
→学歴が低いから
なぜ学歴が低い?
→勉強しなかったから
なぜ勉強しなかった?
→意思が弱いから
こんなことをやっていては、なにも進まないですね(笑)
意思が弱いあなたに向けた稼ぐノウハウです!
みたいな(笑)
なにも響きません。
より深く、より深くするために、質問を掘り下げないとダメなんです。
例えば
なぜ稼ぎたい?
→いま貧乏で苦しいから
なぜ貧乏だと苦しいの?
→いつもカードの引き落し日になると残高が足りるか不安
なぜ残高足りるか不安になるのが嫌なの?
→毎回の買い物で、あたまの中で計算しながら、気持ちよく買い物ができない。
飲みに行ったときも絶対代表でカード切りたくないけど、いちいちその役を避けていて友達にダサいと思われないか不安に思う。
なぜカード残高を気にしてると友達にダサいと思われると思うの?
→周りの友達もたいして給料高くないのに、ちゃんと貯金できてる。正直、自分はギャンブルですってて貯金できてないからバレたくない。
なぜギャンブルですってることをバレたくないの?
→ギャンブルで金ないとか、クズだと思われそう
いや、それクズだよね?
→うわああああああ!!
と、こういう感じで相手を泣かせるまで掘り下げていきます。
ここまで掘り下げてみると、
「ギャンブルですったあなた、それで「お金ない」って人に言えますか?」
「あなたと同い年の平均貯金額は○○円です。さて、あなたは?」
とか、深い感情に近い部分でコピー作ると、結構エグくないですか?
でも、
「カードの引き落し日が不安なあなたへ」
「買い物で値段が気になってしまうあなたへ」
とかやっても、あまり刺さらないんですよ。
当たり前過ぎて。
もちろん、どんなペルソナ・ターゲットにするか次第で、使うコピーは変わってきますが、掘り下げることで感情に刺さる言葉が出てくるわけです。
とにかく深く深く深く
すべての悩みには、根源的な原因や感情があります。
それって強烈なことが多いです。
強烈な感情に紐づくコピーは、人の心を動かします。
ですから、このなぜなぜ分析はマジで使えます。
なぜなぜ分析をマーケティングに使う正しいやり方の記事ってあまりないですからね。
個人的には、この記事1本、安く見ても5000円くらいで売って良いと思ってます。
でも無料で公開するので、ためになったらぜひコメントください。
ついでに、「こんなことも知りたい!」というコメントいただけたら、気を良くして動画にまとめるかもです。
ネット広告未経験ですが、職場でFB広告,リスティングなどを一人でしているので、naoさんの記事は大変参考になります。
今はランディングページビューとリンクのクリックに差がかなりあるのでその原因はなんなのか考える毎日です。
コメントありがとうございます!
ランディングページビュー=ピクセルでリンク先のページが読み込まれた時点でカウント
リンククリック=クリエイティブがクリックされた時点でカウント
なので、ここの乖離があるということは、ファーストビューで即離脱されちゃっている、ということですね。
ちなみに、リンククリックされることの方が大事です。
乖離があるなら、ランディングページのファーストビューを直していくのがよいです。
レスありがとうございました!
色々調べるとフリークエンシーが高い広告セットが比例して乖離があるということがわかり、結論として、
「あ、これ前見たわ、もーどろっと」という人が多いのかなという印象を持ちました。
また、リンククリックの方が大事というのは気付きませんでした。確かにそうですね。
今までは目的の最適化でランディングページビューを設定していましたのでリンクのクリックはほとんど見ていませんでした。
もう少し精進します。