SEOという言葉は、インターネットを生業にしている人からすると、非常に重たい言葉です。
インターネットの世界はGoogleに支配されているといっても過言ではないです。
GAFAとかよく言われますが、僕はGoogleが頭一つ抜けていると思っています。
究極のプラットフォームだからです。
その究極のプラットフォーム上で商売をするためには、Googleに気に入られなければならない。
だからこそ、SEOという考え方が非常に重たくなってくるわけですね。
検索結果に表示されなければ、ネット上の世界では存在していないのも同じです。
しかし、個人的にはSEOという考え方をあまりに突き詰めすぎると、ビジネスの本質がわからなくなってくると思っています。
SEO対策とは?
Search Engine Optimizationの頭文字をとった言葉。
検索エンジン最適化のことで、検索エンジンでたくさん表示されるようにしましょうね、ということです。
このために
- 被リンクを増やす
- 滞在時間を増やす
- ページセッション数を増やす
- キーワードを散りばめる
- 共起語を入れる
- 長文にする
などなど、いろいろなテクニックが知られています。
これによって、検索上位に食い込もうとするのがSEOです。
SEOを意識しまくって出来上がった文章の欠点
SEOを意識しまくって文章を書けば、確かに検索順位はあがるでしょう。
検索順位の上位には、とても長い記事がたくさんインデックスされています。
これの読む気のしなさがヤバイです。
僕は広告アフィリエイトもやるのですが、広告で成約までつなげる記事は、驚くほど短かったりします。
商品をほしいと思っていない人に、ふと「あ、気になるかも」程度に思わせ、そこから「商品を手にすることでこんなに良い未来があるんだよ」ということをシャープに伝える。
それで人はクレジットカードを取り出して、見たことも聞いたこともない販売事業者にカード番号の情報を渡すわけですね。
これはつまり、その人は記事を読み、満足しているから商品を買うわけです。
SEOを意識しまくった文章で、人が満足をするのかというと、必ずしも直結しないわけです。
Googleはユーザーのためにある会社
Googleに限らないのですが、すべての会社は、お客様満足を最大化することで金を稼ぎ、存続していきます。
Googleは、ユーザーが満足してGoogleをたくさん使って、それによって広告主がGoogleにたくさんお金を落としてくれることで成り立つ会社です。
なので、ユーザーが満足する記事をたくさん検索に表示させたいわけです。
そこへ、不自然にキーワードをたくさん詰め込んで、不自然に見出しの始まりのワードがキーワードっぽくなってて、やたらと長い長文がたくさんあったら…。
まあ読みたくないですよね。
そして、内容としても頭に入ってきづらい。
だから満足しない。
SEOテクニックはどんどん進化していくんですが、テクニックから入ると本質を見失いがちです。
本質はユーザーの満足です。
キーワードうんぬんは本質ではありません。
本質はユーザーの満足なんです。
コンテンツSEOはSEO対策を不要にする考え方になっていく
新時代のSEO対策として、コンテンツSEO対策とかってよく言ったりしますが、これも対策とかいう時点でなんか違うと。
コンテンツSEOというのは、Google主導で「ユーザーが満足するコンテンツを有するサイトを評価する」という概念に基づくものです。
ですから、そこに「対策」なるものがあるとすれば、「ユーザーの満足を得るために考え抜く」ということです。
具体的に言えば
「検索キーワードの裏に隠れた悩みや問題意識に対して、納得の行く答えを得られ、さらにその先の行動まで後押ししてくれて、実際に悩みが解決できるようにしてあげる」
これが最も求められることです。
だって、これに勝るものないじゃないですか。
無料の記事読んだら悩み解決するんですから。
解決策だけ網羅的に詰め込んで、長い文章にしても、行動まで繋がりません。
読んだ後の結果が違います。
このことに気づいた記事がコレ
実はこのことに気づいたのは、このブログに書いた一つの記事がきっかけでした。
夜ご飯のメニューで人生が変わるよという話〜サラダチキンとゆで卵と納豆と〜
この記事、「夜 サラダ」と検索するとなぜか1位に出てきます。
まあそもそもそんなに検索されそうな感じの組み合わせではないですが、単純に考えれば
- 夜ご飯にオススメなサラダのレシピ
- 夜ご飯にサラダを食べるダイエットの方法
- ディナーでサラダが美味しいレストラン
こんな検索意図を持っていそうです。
ですが僕の記事はまったく違うわけです。
「夜にサラダチキン食べるようにしたら、人生が好転したよ 」という話。
しかも書き方的にもSEOテクニックはまるで無視しています。
単純に考えれば、この順位付けはGoogle先生のミスですよね。
ただ、僕自身はあの記事はとても楽しみながら書きましたし、直接お会いした人からは「あの記事めっちゃ面白かった」と言われることの多い記事です。
おそらく、読み手の満足度が高い記事なんですよね。
もっというと、「自分も夜ご飯サラダチキンにしてみようかな」という「行動」につながる記事だったんじゃないかと思うわけです。
「夜にサラダだけで痩せるためのオススメメニュー5選!」みたいな記事で、ダラダラと野菜の組み合わせとドレッシングの組み合わせを適当に変えて文字数水増しした記事とか、ぶっちゃけ読みたくないじゃないですか。
「顧客は、あなたのサービスに熱狂しているか?」
ちょっと大げさですが、そんな反省の観点を持つことが、すべてのビジネスにおいて最も重要だと僕は考えています。
魂を込めよ
大事なのは、魂を込めるということです。
「自分の記事を読んだ人の幸せに少しでも貢献する」
この覚悟が必要です。
これによる価値提供の積み重ねこそが、得られる対価の大きさを決めます。
検索で上位に表示されます。
広告ランクが上がります。
安いCPCを得られます。
成約率が高まります。
ということで、魂込めてアウトプットしましょ。