Facebook広告の反応を見るためのテスト期間について、シェアの記事でも書こうかなと。
大前提として、教科書的な答え方をすると、現時点での公式発表がなされているように「50コンバージョン取るまで」がテスト期間としては正しいですし、結局これだよな、という感覚も持っています。
そうはいっても、CPAが高いものだったり、逆にCPAが安すぎるところにコンバージョン地点を置いて一瞬で50CVするものもあるじゃないですか。
そうすると、感覚的には「ほんとに50CVなのか?」という疑問を持つわけです。
あと、話は脱線しますが、僕個人として、営業やコンサルタントとか、自分に何かを教えてくれる立場の人が「それはケースバイケースっすね〜」というのが好きではないんですよね。
別に、「君が『こうなると思います!』と言い切ったことに対して責任を取らせたりしないから意見を聞かせてよ」と言いたいわけです。僕も大人ですから。こちらは目安を知りたいんですよね。いろんなケースを見てきた人の現時点の見解を聞いて、自分の判断材料にしたいわけです。
ちょっと書きたくなったのでさらに脱線しますが、通販やってるとよく営業電話かかってくるんですけど「いくらですか?」と聞くと「それはケースバイケースでして、一度ご面談をさせていただいてから〜」となるんですよね。
インサイドセールス的にはたぶんセオリーなんでしょうけど、僕は「50万円くらいなのか500万円くらいなのかどっちですか?500万に限りなく近いのであればどんなに良いサービスだったとしても検討できないので電話切らせてください」といいます。
そこで「本来は私の口から言うべきではないですし、実際の見積もりがどうなるか責任はとれませんが、たぶん私の経験上、御社の規模感だと○○円前後になると思います」みたいなことを言えるかどうかで、この営業マンと仕事を続けるかどうか僕は決めてしまいます。
営業マンは、相手の求めるものをしっかり出しながら信頼を作るというのが一番大事だと思うので。
すみません脱線しました。
というわけで、本当はケースバイケースですし、決まった回答なんてないんですが、僕の経験上言える、FB広告のテスト期間に関しての一定の解をシェアします。
日予算5000円以下でCPA5000円前後のボンビープレイを楽しむ場合
この場合、CVが1日0〜2個で推移という感じですよね。
問題なのは、クリエイティブを複数置いちゃうと、マジで最適化かからない。
なのでテスト結果が安定しない。
一応、広告セットで50件のCVが一つの目安なわけですが、日予算5000円CPA5000円のプレイだと、一つのクリエイティブで50件データたまらないと安定しない感覚があります。
この日予算5000円ボンビープレイを続けるのであれば、対策は2つで、
- これだ!と思うクリエイティブ一つに絞って最適化が進むか賭けに出る
- CV地点を手前にもってきて、クリエイティブのテストをちゃんとやる
のどちらかです。
①と②どちらが良いかはこれまでのテストの進め方によります。
本当は②が良いのですが、これまでのテストで訴求をキチンと整理して絞ってこなかった場合、手前のCVはしても本当にほしいCVが出ないやつに最適化が掛かる可能性があります。
そういう場合は、「これ売れるだろ!」って自信のあるやつで絞って最適化するのに賭けたほうが良いと思いますね。
1つに絞っている限り、50件まで行かなくても、少しでもCVが出ていれば、徐々に最適化していってる感覚を味わえると思います。
日予算よりはるかに低い金額のCPAが出てて、1日で50件以上CVが取れる場合
なかなかアフィリエイトでこういう状態にはならないですが、リスト取りだったり、ECサイトのカート追加までをCV地点にするとこういう事が出てきますね。
この場合、50件すぐたまっていいじゃないか!ということになるのですが、この場合、No.1のクリエイティブを当てるのが難しいんですよ。
いつまでもバラついたり、一つだけに圧倒的に偏っちゃったり。
このときの対策は
- 2〜3週間待つ
- CV地点を遠くする
です。
②が手っ取り早いです。
要するに言いたいのは、ばんばんCV出ていると、どのクリエイティブが一番いいかわからなくなって、ついつい下のやつ切って新しいの入れる、みたいなのを数日スパンでやりたくなるのですが、結構長い期間待ったほうがいいよ、ってことです。
テストは何をもって「よし」とすべきか
基本的に、目標としているCVが安くたくさんでるクリエイティブを見つけ出すのがテストの役割なのですが、実務の中で、そもそもそういう状況に行かないケースも多いわけです。
そもそもLPの改善が必要な状況で、CVがあんまり出ないとか、実務ではそういうことがザラなわけですね。
そういうときの判断材料として、よく言われるのはCTRなんですが、個人的には「impに対するいいね数の比率」を自分で見てやってます。
その方が長く生き残る。いいねはウソつかない。
あと、あえて東南アジア方面に出稿していいねを貯めて…みたいなのもあるにはありますよね。
なんか東南アジアの人は、いいねをしてくれる割合が高いらしい。
これもなんでやるかを考えたほうが良くて、「いいねをある程度貯めておくと、ターゲットにしたい層がそもそも好意的な目で広告を見てくれるから」という発想で仮説を立ててやるなら良いと思います。
ただ、「アルゴリズム的にいいねが多いほうがいいから、東南アジアに出稿していいねを貯めておこう」みたいなことだと、結果論としては同じなんですが、イケてない感じがします。
アルゴリズムの先には、血の通った人間がいます。
全ての数字は、人間の反応をもとに作り出された数字です。
数字を見ることが目的なのではなく、人間の反応を数字から類推することが大事なわけです。
そんな意識で数字を見ていくと、きっとどんどん感覚が研ぎ澄まされていくでしょう。
では引き続きがんばりましょう!