今回の記事では、ABテストのやり方について解説をしていきます。
基本的に動画を見ていただければだいたいわかりますが、要点を文章でもまとめていきます。
ABテストとはなにか?
読んで時のごとくAかBかどちらが良いかを比較するためのテストです。
いろんな場面でABテストという名前は使われますが、おそらくWEB業界でたくさん使われているはずです。
CMやビラなどのオフライン広告は、一度コンテンツとして流通させてしまうと、その内容を変更するのに大きなコストがかかります。
その点、WEB上の媒体であれば、極めて少ない労力と費用で内容を変更できます。
これこそがWEBの強みです。
そのWEBの強みを最大限に活かして、ひたすら成約率が高くなるように画像やテキストを比較し、良いものを選び続けることがABテストの本質です。
ABテストの際にやってはいけないこと
ABテストという名前は、なんとなく簡単そうにきこえるので、とりあえず2つを比較すれば良いんだろう、といって始めると結構失敗したりするので、やってはいけないことをしっかり把握しておくことが大事です。
複数箇所を変えてテストをしないこと
AとBのテストなので、テスト箇所以外の条件を揃えるのが大原則です。
画像のテストをしたければ、該当の画像しか変えてはダメです。
ただ、例えば見出しを変えるとして、見出しを変えてしまうと既存の画像がどうしてもおかしい、ということになれば、変えるのは許容範囲です。
流入ユーザーの属性を変えないこと
特に広告から流入させてABテストをする場合は、ついつい複数クリエイティブから流入させてしまいがちです。
流入元の広告の条件も基本的には揃えるべきです。
さらにいえば、曜日によっても結構変わってくるので、1週間通してテストをするのが理想的です。
影響の薄いところからテストしてしまうこと
ABテストは、ぶっちゃけると結構時間がかかります。
なので、影響の薄いところからテストしてしまうと、見切りの付け所がわからず、困ります。
はっきり言ってしまうと、
- ファーストビュー
- CVボタン周り
ここが圧倒的に影響あります。
小規模でやって行くぶんには、他のところテストする必要はあんまりないです。
これだけでぶっちゃけ十分です。
ABテストはどれくらいのデータで判断すればよい?
これはなかなか難しいところなんですよね。
統計上、確実にこっち!といえるほどの母数のデータを集めるのは結構たいへんです。
ましてや、そんなに違いのないABを選んでしまった場合、いつ見切りをつけたら良いかわからなくなる問題が出てきてしまうので。
特に個人アフィリエイターなんかは、広告予算が限られているのであれば、「50個以上のCVがつくまでテスト」と決めちゃっても良いと思います。
ABテストツールもあるにはありますが、導入がめんどくさかったり、母数が少なかったら使ってもデータが出るまでに時間がかかったりと、結構たいへんです。
なので、ある程度、前提知識をもってあたりを付けてABテストしちゃうのがいいです。
ABテストこそWEBマーケティングである
最後にまとめですが、ABテストこそWEBマーケティングであると僕は思います。
広告とは、大衆に向けて打ち出すものです。
常々思いますが、大衆心理というのは、そう簡単に読めるものではありません。
AKBがヒットしたのは「会いに行けるアイドル」というコンセプトが受けたからだ、と言われています。
ですが、それ以外のコンセプトのほうが、もしかしたらもっと大変な人気になっていたかもしれない、という指摘は、誰にも否定できません。
でも、その世界は実現しないのです。だって、もう「会いに行けるアイドル」で売れちゃったから。もしかしたらの世界を検証する必要はないのです。
ですが!
WEBの世界ではそれが可能なのです。
「会いに行けるアイドル」と「会いに来てくれるアイドル」(たとえばですが)でABテストすれば良いわけです。
どっちのほうが反応取れるか、「会いに来てくれるアイドル」のほうが反応が取れるのであれば、そういった組立をしても良かったかもしれません。
こうやって良い方をひたすら取り続けることができるのがWEBの強みです。
ABテストを極めることは、WEBマーケティングを極めることと同義なのです。